2003年7月
リコさん



こんにちは。今月は船橋のモンキーでキューバンサルサの先生をしてらっしゃるリコ先生にヒカルがインタビューして来ました。


インタビューは船橋レッスン開始の1時間前に待合せをして喫茶店で行ないました。リコさんとはいつもレッスンでご一緒させていただいており、お世話になっておりますが(いじられいじめられることも多いですが(笑))、今日は2人っきり。
向かい合うテーブルの距離も近く、リコさんの強烈なオーラを正面から浴びて、体の自由が利かなくなりそう・・・でしたが、何の異変もなく、とてもリラックスしてお話を聞くことができました。

ヒカル:サルサとの出会いは何だったんですか?

リコさん:最初は音楽かしら。1995年ジャズクラブ「ブルーノート東京」でね、ニューヨークから来たラテンバンドのライブを見に行ったの。その中で数曲サルサが演奏されたの。そのとき、初めてサルサというジャンルの音楽を知ったの。

ダンスのほうはね、その半年後ぐらいかしら。たまたま友人に誘われてサルサバー「スダーダ」に行ったのよ。そのとき、アルベルト・ロマイがレッスンをやっていて、それを見たのが最初。

ヒカル:サルサダンスを始めるキッカケは何だったんですか?

リコさん:そのときよ、アルベルト・ロマイのレッスンを見ながら、サルサってどんなものか知りたかったのよね。その次の週からさっそく習い出して、数ヶ月通ったかしら。その後は「スダーダ」に来る上手なラティーノと踊ってたかな。昔からダンスは好きでサルサにはまる前はブラック系のディスコによく行っていたわ。

ヒカル:リコさんがサルサダンスを始めた頃、日本のサルサシーンはどうでしたか?

リコさん:そうね、当時はサルサを教える先生は5,6人だったんじゃないかしら。みんなサルサバーで教えいたわね、今のようにスタジオで教える習慣や環境はなかったのよ。週末の「スダーダ」も今のように踊れないほど混んでなかったわ。

あとはね、踊れるラティーノがもっとたくさんいたわね。踊るスタイルはキューバは全然いなくて南米のクンビア、プエルトルコやドミニカのサルサだったわ。レッスンをやめてからは毎週末「スダーダ」に来る上手なラティーノと踊っていたから、色々なスタイルや色々なリズムのとり方を教わったわね。

ヒカル:キューバンサルサの先生を始めたのはいつからですか?

リコさん:2001年から。キューバにはサルサを始めた年に初めて行ってから毎年行ってレッスンを受けてはいたけど、教えるという気持ちはなかった。周りから教えてほしいという要望があったのと仕事を長期休める環境になったのとで、3ヶ月間キューバに行ってスペイン語とキューバダンスを勉強してきたの。

私が毎回キューバで習っている先生の一人が元キューバ国立民族舞踊団のイヴァン・ヌニェス。

ヒカル:ああ、リコさんが毎年夏に主催する「キューバ・ダンス・ワークショップ」の講師にキューバから迎えるイヴァン・ヌニェスですね。

ヒカル:キューバの魅力は何ですか?

リコさん:アフリカとヨーロッパの融合の文化。音楽がとにかくすごい!芸術に厳しいキューバ人の目や耳に鍛えられてすばらしいものがどんどん生まれてくる。その複雑なリズムに合わせて踊るダンスはアフリカを起源とする鞭のようなしなやかな動きを持っていてとても魅力的です。

あとは、キューバ人の陽気な国民性。愛情深くてあたたかい人たちが多い。それと気候と街の雰囲気かな、植民地時代に建てられたコロニアルなんかを見てると、昔住んでいたエジプトのカイロの風景に似ていて、とてもなつかしくて、そこにいることがとても自然なの。

ヒカル:サルサダンスで大切なことは?

リコさん:基本的にサルサの曲で踊るものでしょ。そもそも人に見せるために踊るものではないので、二人でその曲を感じて楽しむということ。もちろんそのためには踊るためのテクニックも必要ですけれど。

ヒカル:男性にひと言

リコさん:リズムをキープしなければならないので、クラーべを聞いてきちんとリズムが取れるように音楽をたくさんきいてほしい。特にキューバのサルサはリズムが変化するので音を取るのがむずかしいですから。それとわかりやすい相手を思いやるリード。

ヒカル:女性にひと言

リコさん:きれいなムーブメントでしなやかにエレガントで女らしく踊ってもらいたい。キューバというとシントゥーラ(腰をグルグル回す踊り)をしたがるけれど、あまり下品にならないようにね。

ヒカル:千葉サルサのご感想は?

リコさん:アットホームなので、レッスンもやりやすいです。千葉はラテン度が高い地域なんじゃないかしら。

ヒカル:レッスンについてのお知らせをして下さい。

リコさん:キューバのサルサが好きなので、キューバでに拘ってキューバのステップを教えています。生徒さんにはご迷惑をおかけしていますが、年に数回キューバに行き、レッスンではハバナ最新のステップや世界未発売の最新のキューバサルサを仕入れてきてご紹介しています。また、月に一回私のお気に入りの曲をかけてみなさんに踊ってもらうDJパーティも開いています。

ヒカル:リコ先生、ありがとうございました。お話の途中、思いっきりツッコミたいところ、オフレコ部分の続きなど聞きたいところは山ほどありますが、時間の関係上、この続きは「スダーダ」にあるリコさんのVIP席(?)でゆっくりと聞かせて頂きたいと思います。皆さんもご一緒にいかがですか?